水球 ルール

コート
ゴール
ボール


競技時間

試合時間
試合時間は、正味8分を4ピリオド(以下Pと表記)で行われる。この試合時間を計測する時計を「8分計」といい、減算表示されていき「0:00」になるとブザーが鳴る。8分計は正味時間の計測であり、ファウルや得点の際には時計が止められる。その為実際の試合時間は、内容にもよるが1P10分以上、長いときは15分近くかかる。1P・3Pの終了後には2分間の休憩、2P終了後にはハーフタイムと呼ばれる5分の休憩があり、ハーフタイムにはコートチェンジが行われる。4P終了時同点で、勝敗をつけなくてはいけない場合、5分間の休憩後に延長戦が行われる。
延長戦は3分を2Pで、1P終了後2分間の休憩が設けられ、その際コートチェンジをする。尚決着がつかない場合、ペナルティシュート合戦を行い勝敗を決める(ペナルティシュートの方法はパーソナルファウルの章記述)。
攻撃時間
水球は攻撃時間が30秒以内と決められており、この時間を計測する時計を「30秒計」という。30秒計も8分計と同様に減算表示され、「0」になると、8分計と違う音のブザーが鳴る。
この30秒計は、
によってリセットされる。
タイムアウト
両チームには攻撃中に限り1試合に2回、1分間のタイムを要求することが出来る。延長戦にはタイムをとる権利が1回追加される(延長戦までにタイムをとらなかった場合、延長戦中3回タイムできる)。
チーム

チームは7名以上13名以内で、競技に参加できるのはゴールキーパー(以下GKと表記)1名を含めた7名。そのほかの選手は自陣ベンチに座っていなくてはならない。

チームは重複しない1〜13の番号が両側についた帽子を用意し、競技者はこれを帽子をかぶらなくてはいけない。その帽子は、帽子と同色で柔軟性のあるイヤーガードが装着されており、脱げにくい仕様であること。

対戦チームは、帽子を白色と青色に分かれ、区別出来るようにする。

なお青色のチームは、次の条件により他の色に変更することが出来る。

両チームのGKは「赤色」の帽子をかぶり番号は「1」であること。「13」の競技者はチームカラーか「赤」のどちらを選択でき、赤の場合GKとして扱われる。なお試合前もしくは試合の中断時、レフェリーに申請し競技者の番号を入れ替える事が出来るが、GKと入れ替える時のみに限られる。

レフェリー

レフェリーは主審と副審の2名、ゴールジャッジ2名の計4名で行われる。

主審と副審は両プールサイドから立ちながらもしくは歩きながらジャッジをし、1Pと3Pが終了すると立ち位置を入れ替える。

ゴールジャッジはゴールポストを結んだ延長線上のプールサイドに置かれた椅子に座り、ゴールの判定・ゴールスロー・コーナースローの判定・不正入水やフライングの判定を行う(但し、判定の最終決定者はレフェリーにある)。

競技の流れ

競技は、競技者全員がゴールラインに頭をつけた時点でレフェリーが笛を鳴らし開始される。ボールはコート中央に浮かべられ、そのボールを両チームが奪い合う形でピリオドが開始される。

競技はボールを相手のゴールに投げ入れることを目的とし、競技中に両手もしくは握り拳を使用してはいけない(頭や足は使用してもよい)。

得点は、ゴールポストを結んだ線をボールのすべてが超えると認められ、1ゴールに付き1点。4P終了時において総得点が多いチームの勝利となる。

競技者の交代は、ピリオド間・ゴールが決まった時・もしくは試合中(再入水ゾーンを使用し)何度でも自由にできる。

なお、水球は競技中ファウルがとても多い。ファウルを知らないと競技ができないし、観戦していても何が起きているか分からず面白みがない。

ファウル

水球のファウルは「オーディナリーファウル」「パーソナルファウル」に大別される。

オーディナリーファウル

オーディナリーファウルとは攻防中に起こる軽微な反則である。何度犯してもよく、競技の特性上ディフェンスのチームが侵すことが多い。

なお、下記するオーディナリーファウルの中で◎の付いた項目は、自陣ペナルティエリア内のGKは反則とならない。

ディフェンス時における主なオーディナリーファウル

とても大雑把な表現になるが、ディフェンス競技者はボールを持っている競技者に対し、暴力行為以外何をしてもよい事になる。

上記したオーディナリーファウルをディフェンスチームが起こした際、レフェリーは「ピーッ」と1回笛を吹きファウルを知らせる。 オーディナリーファウルが発生した際、オフェンスチームはその地点・もしくはその地点より自陣寄りにおいて、相手競技者に妨害されることなくボールを投げることが出来る。これを「フリースロー」という。

なおフリースローは、敵陣ペナルティラインより自陣寄りでファウルが発生した場合、動きを止めることなく直接シュートしてもよい。また、敵陣オフサイドライン内でのフリースローは、オフサイドラインより自陣寄りまで戻さなくてはならない。

オフェンス時における主なオーディナリーファウル

オフェンスチームがオーディナリーファウルを起こした時、レフェリーは「ピッ、ピー」と2回笛を吹きファウルを知らせる。攻撃権は相手チームへ移り、そこからフリースローとなる。

コートからボールが出た時におけるオーディナリーファウル

サイドライン
ボールがサイドラインより外に落ちた(着水もしくは着地)時は、ボールをコート内に戻しそこからフリースローとなる。
空中は判定の対象とされないので、手で持ったボールがサイドラインより外に出てもインプレーとみなされる。
最後に触った競技者のチームがオーディナリーファウルしたという判定なので、攻撃権が移らないときは1回、攻撃権が移るときは2回、笛を鳴らされる。
なお攻撃権が移らない場合、30秒計はリセットされない。
ゴールライン
ゴールラインはラインにボールが触れた、もしくはラインを超えた時点で判定される。
空中も判定の対象とされるので、手で持ったゴールラインより外に出た時はファウルとなる。
ゴールラインを超えたとき、ボールが出た状況に応じてコーナースローかゴールスローに判定されるが、どちらでも30秒計はリセットされる。
コーナースロー
レフェリーは「ピッ、ピー」と2回笛を吹きコーナースローを知らせ、サイドラインの2mコート内からフリースローとなる。
ゴールスロー
レフェリーは「ピーッ」と1回笛を吹きゴールスローを知らせ、ゴールライン中央からフリースローとなる。

その他のオーディナリーファウル

パーソナルファウル

パーソナルファウルは競技進行に大きな妨げとなるファウルの事をいい、判定を受けた競技者は一定時間競技に参加できない。なおパーソナルファウルは、その性質により「エクスクルージョンファウル」 「ペナルティファウル」 「ブルータリティ」に分けられる。

エクスクルージョンファウル

主なエクスクルージョンファウルとは、

などである。

レフェリーは反則が発生した際、笛を激しく吹き鳴らし、ファウル者の番号を手で知らせる。反則をとられた競技者は、速やかに自陣ベンチの「再入水ゾーン」に入らなくてはいけない。これを「退水」という。

この退水競技者は、再入水ゾーン内に目で見えるように浮上し、

のいずれかがおこり、セクレタリーまたはレフェリーからの合図があった時、入水できる。

又、相手チームが得点した際は、セクレタリーまたはレフェリーからの合図なく入水できる。

同一競技者が1試合中パーソナルファウルを3回すると「試合時間中退水」となる。「試合時間中退水」は、通常「永久退水」や略して「永退」と呼ばれるため、以降「永退」と表記する。

また、エクスクルージョンファウルの中には、即永退となる極めて重いものもある。このジャッジをされた競技者はパーソナルファウルの累積にかかわらず、その試合に出場することは出来ない。チームは「再入水ゾーン」に交代競技者を待機させ、レフェリーの指示もしくは得点後入水できる。

上記したファウルを起こした際、レフェリーを激しく吹き鳴らし、ファウル者の番号を手で知らせる。そのあと両手を頭の上でくるくる回し競技者の交代を指示する。

ペナルティファウル

ペナルティファウルは、その反則がなければ得点がされたと予想されるファウルが起きた際に判定される。レフェリーは「ピッピーッ」と2回笛を吹き、5本指を開きファウルを知らせる。

ペナルティファウル判定を受けた競技者は退水にはならないが、パーソナルファウルが記録される。また、ペナルティファウルを誘発したチームには「ペナルティスロー」が与えられる。ペナルティスローとは、チームの誰か1人の競技者がゴールから5mの位置でボールを保持し、レフェリーの合図により動きを止めることなくシュートをすることである。その際、GKはゴールライン上の位置でそのシュートを阻止してもよい(前に出てきてはならない)。

次の場合は、反則競技者は「永退」となり、その上相手チームにペナルティスローが与えられる。

ブルータリティ

悪意を持ち、殴る・蹴る等野蛮な行為を犯す反則で、相手競技者のみだけでなく、レフェリー・オフィシャル等に対し行われたときもブルータリティとなる。 ファウルを起こした際、レフェリーを激しく吹き鳴らし、ファウル者の番号を手で知らせる。そのあと頭の上で腕をクロスし、ブルータリティであることを伝える。ブルータリティも即「永退」であり、パーソナルファウルの累積にかかわらずその試合に出場することは出来ない。

なお、競技は次のステップで進められる。

  1. この判定をうけた競技者は、即「永退」となる。
  2. 相手側にペナルティスローが与えられる。
  3. また、ファウル発生より4分間は競技者の交代は認められない為、競技は1人少ない状態で進められる。
  4. 4分が経過した時、オフィシャルの合図により交代競技者は入水できる。

なお競技中断中や、水中にいない競技者がブルータリティを犯した場合も適用される。

特別な状況においてのパーソナルファウル

上記したルールは2006年9月15日(日本国内は2006年4月1日)より改正された新ルールであるが、それ以前はルールの盲点をついて試合を有利にする不正が行われていた。そのような不正行為を排除するための特別ルールがある。

この場合その監督は30秒の保持権を選択することを直ちにレフェリーに伝えなければならない。タイムキーパーは30秒計をリセットする。

文章にすると解かりづらいが、なぜこのようなルールが出来たかをまとめてみる。

<旧ルール>

  1. 試合時間残り1分で1点負けているチームが、故意に不正なタイムアウトを取得する。
  2. ルール上、オフェンスチームのペナルティスロー。
  3. そのペナルティスローを止め、攻撃権を取得。
  4. その攻撃権を生かして得点し、同点となる。(残り時間が1分ある為、得点のチャンスが生まれる)

<新ルール>

  1. 試合時間残り1分で1点負けているチームが、故意に不正なタイムアウトを取得する。
  2. オフェンスチームは、新ルールを利用し試合終了30秒前に時計を進め、フリースローからの攻撃再開。
  3. 仮に攻撃が失敗しても残り時間が30秒未満と少なく、同点となるチャンスが少なくなる。